分りやすい文章を書けるように
ちょっと努力してみる。
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ある日から、私の中に、マトはずれな神様が住みついた。
その神様は、たいそう的外れで、でも
私が本当にピンチの時、ふわっと幸せな何かを運んで来てくれる。
明日は私の人生がかかった審査。
世の中は普通に進んでいるけれど
私は一人、勝手に大パニック。
書類も提出され、私が手をこまねる事は何一つ出来ない。
そして何より、その関係者は誰ひとりとして私を応援していないのだ。
むしろ「オチロ」くらいな勢いで。孤立奮闘。四面楚歌。
でも、そんな事は覚悟の上。チョー平気。
景気づけに肉でも喰らおうと
「hotもっと」で3個入り唐揚げカップを買った。
食ってやる。私の弱気もすべて食い尽くしてやる。
「hotもっと」の帰り道、いつも祈る帰り道。
私は車のハンドル越しに
鳥居の上に掛かる木々を見上げ
失った私の大事な子をそれらに託す。
「神様。ばったを、お願いします」
「そして、出来る事なら、明日…」
その直後。
3個入りからあげカップには
からあげが4つ入っていた。
「いらねぇ!ばった、こんなにイラネェよ!!」
私は一人大笑いし、そして泣いた。
そうか。私は淋しかったのか。
底にたまった塩っけがキツい唐揚げを頬張って
神様が涙に気付かないように、私はまたハンドルを握った。
前に前に進むために。
そしてまた、マトはずれな神様に出逢えるように。
*ばった>愛鳥。昨年夏に永眠。
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